都内に出掛ける用があったので、ついでに駒場にある「日本民芸館」に寄りました。
今日が最終日の「九州の陶磁展」

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私は生まれは東京ですが、九州育ちです。
家は福岡で旅館を営んでいました。
展示を見ながら、幼い日に身の回りにあったものをぼんやりと思い出しました。
あ~こんなのあったあった。じいちゃんが薬を煎じる時に使ってた・・・とか。
当時は地味な色の土の器や、螺鈿細工の漆工芸品なんて、爺むさくて嫌いでしたが、良いものに囲まれて育ったんだな~と思います。
アメリカ帰りの母はアメリカが恋しくて恋しくて、何でもアメリカのものが最高で、日本の古いものを否定していましたから、私は折角の恵まれた環境から学べなくて勿体ないことをしました。
それでもきっと体に染みついているものがあるのでしょう。
九州の陶磁器は、私の心にしっくりと馴染みます。

駒場の民芸館はこじんまりしていて、展示物の撮影ができません。
私は松本の民芸館の方が好きだなぁ。

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帰宅したらもう夜でした。
雨が降っているのに、朧月が出ていました。
庭にバックで車を入れると、ヘッドライトが向いの家の庭を照らします。
蒼い紫陽花の塊が大きく上下に首を振って、あれっ?と思いました。
見ると、梅の実がコロコロと転がってゆくところでした。
あ、紫陽花の上に落ちたのね。
思わずニッコリしながら、こんなとき素敵な俳句か短歌が詠めたらな~と思うのでした。

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