今が新たな人生のスタートラインとか言いながら、今日も昔帰りをしてきました。
我が家の周りの梅はもう盛りを過ぎています。気持ちの余裕がないまま梅が散ってしまうのが嫌で、どこかへ行こうと想いを巡らすも遠出する時間は取れず、埼玉県新座市の平林寺へ行くことにしました。はるか昔にそこの梅林に行った事がありました。ところが入り口で、今は梅林を公開していないことを知りました。さて、どこへ行こう。。。
この頃、若い頃にお世話になった方々の消息が気がかりだと以前のブログに書きましたが、その中のお一人T松さんが当時は平林寺の近くにお住まいでした。もし気が向いたらお宅を探してみようと思い、出がけに古い名刺の中からその方のを見つけ、iPhoneに住所をメモしてありました。
区画整理されていない町に新しい家が沢山建って、こりゃきっと引っ越されているだろうなと思いながらナビを頼りにグルグル回っても見つかりません。メインストリートに戻り、広い駐車場を持つ店に車を置かせてもらって、iPhone頼りに歩いて探してみました。
見つけました!表札は確かにT松さんだけれど、あれから20年以上、ご健在なら85才位?声を掛ける勇気がなくて、もう帰ろうと思っていたところ、ワンちゃんが吠えたので窓が開きました。娘さんかと思ったら奥様でした。
「主人、家にいるけど、認知症になっちゃったのよ。でも会って行って。会っても覚えていないと思うけど、私の友だちってことでもいいじゃない。」
と上げていただいて・・・
陶芸がお好きで、ご自宅で教室も開いていらしたのに、もう焼き物をやっていたことも忘れている時があるんですって。
でもあの頃と同じ笑顔、同じ声。
いいえ、もっと素敵な笑顔でした。お顔はおじいちゃんなんだけど、笑顔が清らかで天使みたい。
なんだかとても愛おしかった。
ハグしたい衝動に駆られたけれど、さすがに奥様の前じゃね~^^
奥様のお話しから察すると、きっとご夫婦の間にいろんな事がおありだったのだろうと思います。
「もう時効ね」って笑っていらした。
T松さん、好きな事やったきた人生だったようだけど、優しい奥様がいらして良かったですね。
私が誰だかわかりましたか?スリッパのまま表まで出て来て満面の笑みで見送ってくださったから、きっと、訪問を喜んで頂けたんだと思います。よかった。
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平林寺へ来られたんですね。
私のところは、車で少し走れば平林寺に行かれます。
前もってわかっていたら、コーヒーくらいご一緒できたのになあ、、って
勝手に、、みよさんのご都合も気にせずに、、笑、、思っています。
平林寺は近いのに、やはり私も中には入ったことがなく
桜の季節や、真夏の暑い日など
沿道を車で通るだけで、なんだか気分が爽快になります。
池波正太郎の時代小説のなかに
果たし合いの約束をして
平林寺門前に待ち合わせをする場面があり
近くの茶店が出てきます。
今そのあたりは「うどん屋」さんになっていますが、
ここが昔は茶店だったのかなあ、なんて思って通り過ぎます。
うどんは、何年も食べに行っていませんが
せっかくのロケーションの割にはイマイチの気がしています、笑。
また近くにいらっしゃることがあれば
お茶でもしましょうよ!